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今週のThe Economistより  ]

2007.10.04 ミャンマーのデモ鎮圧とASEANの責任

2007.10.04 Life beyond the pale

ミャンマーのデモは鎮圧されました。

しかし今回の事件は、天安門事件の時ほどのインパクトを世界には及ぼしていません。

当時よりも、世界が一つの方向に向かっていないことも一因でしょう。

今週のLeadersは、世界の対応の不一致を批判し、これまで事態を傍観していたASEANの責任を指摘しています。

【記事要約】
・ミャンマーの外務相、Nyan Winは国連総会にて、「わが国は通常状態に戻った」と発表した。残念ながら、これは事実である。通常は国民への醜悪な抑圧があり、ヤンゴンでは15000人の兵が街を監視し、平和運動家が殺され、国は孤立し、インターネットは遮断されている。これがこの国の「通常状態」である。民衆の力も、最大限に武力を使って権力にしがみつく政権の前では無力であった。

・同様に、世界各国の反応も、「通常通り」どう対処してよいのか途方にくれたままであった。嘆くだけで何もできない国があるかと思えば、一方でアメリカはミャンマーへのさらに厳しい制裁を検討した上、中国への制裁(オリンピックボイコットなど)まで検討している。

・アジア諸国、特に中国やインドは、ミャンマーを非難したものの、制裁は検討していない。嵐が過ぎるのを待っているようだ。しかしながら今回の事件は、特にASEANにとって、その意義を問う最大級の試金石となるだろう。

・国連のガンバリ特使がミャンマーを訪問したのは、各国の結束を示す一つの儚げな出来事であった。中国も議席を持つ国連人権委員会は、今回の事件を「深く嘆く strongly deplore」と表現した。「非難するcondemn」という表現は中国にとって内政干渉と映るのだろう。インドも「和解が迅速に進み、軍政が今回の事件を調べる」ことを望むと発表した。

・ASEANは、いつもは表明するのをためらう「嫌悪」を示し、アウンサン=スーチー氏を含む政治犯を釈放するように求めた。ASEANは、「援助こそがミャンマーの文明化を促す」という名目の下でこれまで動いてきたのだから、さらなるコミットメントが必要であろう。
ちなみにこの『フィクション』は、ミャンマーの森を伐採し、宝石の原石を集め、ガスを輸入する口実に使われているのだが。

・ASEANは今年40回目の誕生日を迎える。世界で最も嫌われている政権の一つであるミャンマーに、ロウソクの灯を吹き消されたのではたまらない。ミャンマーをメンバーに加え続けるのであれば、民主化へむけて本気で取り組ませることを条件にせねばならない。ASEANはこれまでメンバーシップへの基準をあいまいにしてきたが、どこに設定しようともミャンマーには高すぎるだろう。


【英語表現】
・people power:民衆の力

・meet one’s match :困難にあう

・fill the bill:必要条件を満たす

・wring one’s hands :嘆く、気をもむ

・wag one’s finger at :〜を非難する

・national reconciliation:国民和解

・expeditiously:迅速に

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