TOP  > 一流の人が読んでいる The Economist  > 山形浩生氏:「科学ネタの切れ味も抜群。恐るべし。」

一流の人が読んでいる The Economist  ]

山形浩生氏:「科学ネタの切れ味も抜群。恐るべし。」

The Economistは科学ネタにも強い

山形浩生氏は、雑誌『クーリエ・ジャポン』8月号において、このことを強調しています。
高度な学会誌並みの内容を扱いつつ、そのビジネス的な側面も忘れない。
そんなThe Economistの姿勢を山形氏は絶賛しています。

以下、クーリエ・ジャポンから一部を引用します。

ここ数号、「エコノミスト」は科学技術ネタにやたらに力を入れている。
数号前の巻頭特集はアップル社のiPhone話にからめたイノベーションネタ(本誌p74を参照)。そして執筆時点での最新号は、なんとRNA研究の急伸に伴うバイオ分野の発展。こんなものが巻頭特集になること自体、驚きではある。日本の一般誌に出る科学記事なるものの多くでは、読者は(往々にして書いている人も)電球の仕組みすらうろ覚えとおぼしく、中学生向けの解説の域を出ることはまれだ。

でもこの雑誌の科学記事は、元ネタは各種科学専門雑誌に学会発表されたもの。中身も専門的で、科学ネタはそれなりに追っているつもりのぼくですら知らないものばかり。

[中略:地球温暖化に関する、The Economistの記事の翻訳あり]

まず記事の中身以前に驚くのは、この雑誌はビジネス雑誌のくせに、わざわざこんな学会に記者を送るだけの目配りがあること。さらに中身が実に詳細。万が一、日本の一般雑誌向けにこの記事が書かれたとしたら、磁気モーメントとか確率共鳴とかの話はほぼ確実にカットされる。そしてたぶん、「マイナスイオンで温暖化防止」とかいう、理屈も何もない頭痛のするようなヨタ記事になるのが関の山だ。でも、この雑誌は多少むずかしくても正確さを重要視する。えらいもんだ。

[中略:アジア開発銀行は、世界が発展すれば必要なくなる、という記事を取り上げる。]

もちろんそのためには、馬鹿な温暖化対策で世界の発展が阻害されない必要があるのだけれど。そのためにも、今回取り上げた記事のような取り組みが大きな意義を持つかもしれない。それを考えると、一見ただの科学記事に見えるものでさえ、この雑誌では実は長期的なビジネスや経済の中で重要性を担っているのだ。



いかがでしょうか。
ビジネス誌といえども、科学が社会にもたらすインパクトを十分に認識していることがわかると思います。

ここで取り上げられていたのは、「オーロラのエネルギーを利用して二酸化炭素を宇宙に吐き出してしまおう」というものです。

感動的な記事でした。

実現にはまだ遠いことは明らかですが、アイディアが非常に斬新なのです。
科学系の研究者もThe Economistを読んでいることがあるのもうなずけます。
しかもコストが非常に安い。
ビジネスの視点も欠いていません。

筆者が冒頭で述べているRNAの研究に関しては、このHPでも紹介していますので、是非ご覧ください。
(参照:今週のThe Economistより「RNAは人類に革命をもたらすか」


『The Economist - 最強のビジネス英語-』トップへ

The Economist の購読方法



この記事へのトラックバックURL

コメント投稿フォーム