『ここがおかしい 日本人の英文法』で有名なT.J.ミントン氏は、ネイティブ並の英語感覚を身につけるにはThe Economistなどの上質な英文を多読するのが一番と説いています。
この[冠詞の使い方や時制などの正確な使い分けなどの]直感的判断力は、大方の人が考えている以上に信頼のおけるものです。
にもかかわらず、外国語の勉強となると、文法の説明や規則に頼りすぎて、直観力をないがしろにする傾向が強く存在しているようです。
ここで言う直観力とは、ドイツ人がSprachgefuhl(言語感覚)と呼んでいるものです。
もちろん、はじめから持ち合わせていなければこれに頼ることはできません。
それでは、どのようにすればその感覚を育てることができるか。
私の答えは、母語である日本語の感覚を育ててきたのと同じようにやってみる、というものです。
つまり、長期間にわたって大量の英語にさらされればよいわけです。
英語圏に長く暮らすことのない人にとっては、多読がこれに当たります。
日本の授業によく見かける、「1時間に1ページ、辞書を使って隅から隅まで」式の読み方ではありません。
200〜300ページくらいの上質の小説を、逐語訳せず、辞書も見ずに、1週間に1冊のペースで読むのです。
文学に関心がなければ、TIMEやThe Economist などの上質の英語雑誌2〜3冊でもかまいません。この読書計画は、実行すれば効果絶大なることを約束しつつ、私が常日頃学生たちに勧めているものです。